すべての言語学習者がぶつかる壁「瞬発力」については
何度か書いているのですが、
再度整理してみたいと思います。
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「ゆっくり考えれば文が作れるけど、会話中にすぐ反応できないんです…」
というご相談を受けることが多々あります。
やはり、多くの言語学習者が【目標言語を咄嗟に口に出す】
ことができないと悩んでいます。
自分自身の過去の経験と現在の言語学習を考えながら
よりよりトレーニング法を考えてみたいと思います。
【フレーズの暗記】
やはり、多くのフレーズを覚えておくと「サッ」と
言いたい時に文法を考えずに言うことができます。
驚いた時に⇒「わぁ、びっくりした~」
誰かの誕生日に⇒「お誕生日おめでとう。」
納得した時に⇒「なるほど。」
などの
相槌とリアクションを覚えてしまいましょう!
リアクションは独り言でも言えるので、
「熱!」や「こわっ!」など口に出た時点で目標言語にする練習をするといいですね。
自分が普段日本語で使っている相槌を英語(または目標言語)だったらどのように言えるか、
まず調べてみるといいです。
“相槌”や“つなぎ言葉”、接続副詞は、
「知っていても慣れないと使いにくい….」ですよね。
すごくよくわかります。
英語初心者の時に
“You know… ”と話し出すのは、なかなか勇気が入ります。
でも、最初は心地よくなくても意識的に繰り返し使って
自然に使えるように慣れていくしかありません…。
自分自身の経験の話しをすると、
スペイン語がまだ初級レベルの頃、
Osea… (I mean… | ってゆーか、/つまり、)
という単語を使いたいけれど、
なかなか使えなかったのをよく覚えています。
↓
最初は無理して意識的に使っていました。
「この使い方であってるのかな…??」と不安に思いながら使っていました。
↓
すると、だんだん他の人が使っている時に
気づくようになりました。
↓
それから、使い方に確信が持てるようになりました。
↓
そして、自分が日本語で話している時にも
「ってゆーか」と言いたいときに
頭の中に”O sea”という単語が浮かぶようになりました。
↓
そして、意識しなくても”O sea”という単語がでてくるようになりました。
自由に使えるようになるまでには、
このようなプロセスを踏んでいました。
最初の一歩の
「使い方が合っているかわからないけど、とにかく使ってみる」
というステップが一番勇気のいるステップであり、
一番大切なステップでもあります。
「質問をされても
Yes|No
で終わってしまって、会話が続かない!
Yes|Noの後に何か言って会話を続けたいのに…」
というお話もよく聞きます。
例えば…
“Would you like to eat out tonight? “
(今夜外食したいですか。)
に対して
“Yes.”や”No.” だけで終わらせずに
その後に何かを付け加えたり、
もう少し長い会話にしたいですよね。
やっぱり、フレーズや決まり文句を多く知っている方が
とっさに言葉がでてきます。
“I‘d love to!”
(ぜひしたいです!)
”I`d love to but I don`t think I can. ”
(したいのですが、できそうにないです。)
“Sorry, maybe next time.”
(ごめんなさい、また次回に。)
“Yes, but it depends on what we are eating. ”
(はい、でも何を食べるかによります。)
多くのフレーズや決まり文句を自分の引き出しに多く用意しておくと
そのまま使ったり、単語を入れ替えるだけでサッと使いやすいですね。
「でも、その「覚えて頭の中の引き出しに入れる」作業ができないんですよ!」
という方、ぜひ多聴・多読を学習に取り入れてみてください!
多聴・多読することで、多くの決まり文句や表現が身に付きます。
多読は、「~しながら」が難しいかもしれませんが、
多聴はそれが可能です!
「ながら聞き」をたくさんして、パターンを覚えてしまいましょう!
最後にもう1つ、
言語習得は、時間をかけて少しずつ伸びていくものです。
気長に続けていくことが大切です。
楽しみながら続けていけば、絶対に伸びていきます!
今回は、以上です。
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