今回は多読から得られるメリットである予測文法についてお話したいと思います。
予測文法とは、話し手が次にどんな言葉を発したいのかを特定のフレーズや構文、コロケーションなどから
予測する力のことです。
想像してみて下さい。
皆さんが母国語で誰かと話をしている時に話し手が言葉を探して止まってしまったとしたら、
何をいいたいのか予測をして埋めてあげられることがありますよね。
それはみなさんが多くの文のパターンやコロケーションを知っているからですよね。
例えば、誰かが日本語で「いくら食べても…」と言ったら、
次に来るのは「太らない」や「お腹がいっぱいにならない」などだということが予測できます。
英語の例を挙げるとすると、”It is the most beautiful place”と聞いたら、
I`ve ever been toなどのフレーズ頭に浮かびます。
それは、皆さんがすでに多くの文のパターンの知識があるからです。
私達は会話をするときに話し手がどのように言い回しをするのか会話の流れから
どんな内容になるのか無意識に予測しながら会話を進めています。
それは相手の話を理解するのに必要不可欠なスキルです。
目標言語が初級レベルの時は自分の中に十分な言語知識がないために
次に何が来るのか予測することはできません。
そのため、相手の話についていくのが難しくなってしまいます。
流暢に話すためにもこのスキルは必要不可欠です。
では、どのようにこのスキルを向上させることができるでしょう?
最初にすでに言ってしまいましたが、多読と多聴が効果的です。
私は特に多読をお勧めしています。
たくさん読むことで多くの構文・文のパターン・コロケーションを自分の中に蓄え会話に役立てることができます。
今回は以上です。
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