大人になってからの言語学習に必要なことの1つは目標言語の特徴を知ることです。
母語と目標言語の違いを知ることは、目標言語の習得に役立ちます!
では、今回は言語のリズムの違いを見てみましょう。
言語には大きく分けて2つのリズムがあります。
1つ目は、各音節がほぼ同じ長さで発音される言語。
もう1つは、強い音から次の強い音まで等間隔になる言語です。
(音節:母音を中心として音のかたまり)
◆この2つの言語の違いは、音節で拍を取るか強勢(ストレス)で拍を取るかです。
Syllable-timed languages (音節リズムの言語)
◆すべての音節が同じ長さになる。
言語例:日本語、中国語(普通话)、韓国語、トルコ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ヒンディー語…
*重点言語の方が多い。
*日本語はmora-timed (モーラ拍リズム)とも呼ばれる。
Stress-timed languages (強勢拍リズムの言語)
◆音節によって長さが異なる。
◆アクセントのある音から次の次のアクセントのある音まで同じ長さになる。
言語例:英語、ドイツ語、タイ語、ロシア語、ノルウェー語、スウェーデン語、オランダ語、アラビア語…
このように、リズムの取り方が違うので
英語の文章を言うときにすべての音節を均等な長さで発音してしまうと
聞き取りにくくなってしまいます。
例えば、”Thank you for your help. ” の場合
「タン・タン・タン・タン・タン」と発音してしまってはダメです。
この文ではThank とhelpを強く言うので
「タン・ンンン・タン」のようなリズムになります。
輪ゴムを両手で持って、ストレスのある単語の時にだけ横に引っ張る練習をしてみると感覚が掴めてきますよ。
以上です。
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