数年前に英語教育のセミナーに参加した時
「英語の評価」についての興味深いお話しを聞きました。
以下の2つの例文を読んでみてください。
(1)My brother like to play soccer.
(2)My brother left at New York.
↓
↓
↓
どっちも間違っていると思った方、
正解です。
上の2つの文はどちらも間違っています。
(1)動詞(like)のsが抜けている。
(2)at が要らない、または、forとat を間違えている。
この2つの文で
(1)は、会話をする上で全く問題ない。
(2)は、left New York(ニューヨークを去った)なのか left for New York (ニューヨークへ行く)なのかわからずに相手が混乱する。
なので(2)は間違えとし、(1)は、(2)ほど間違えとしなくても良いのではないか…
例文は忘れてしまいましたが、このような主張でした。
この話を聞いたときに、すごく納得しました。
私も英語を教えている時、
小さな間違いをいちいち指摘すると
生徒さんが英語が嫌いになってしまわないか
英語を話すのが怖くなってしまわないか
と悩みます。
実際、英語の文法の試験を受けすぎて
英語を話しているときに文法を間違えるのが
怖くて話せない人も多いですし
話している時に、「あれ、この文法あってたっけ?」
っと余計なコトを考えてしまって
言葉が続かない経験のある方も多いと思います。
なので、文法の小さな間違いは気にしなくても大丈夫!
とも思うのですが
多くの人は英語の試験に合格することや
良い点数を取ることを目的としているので
文法的ミスのない英語を求められてしまいますよね。
初級~中級レベルのうちは
<流暢ではなくとも文法も単語も発音も間違いなく書ける話せる>ことをよしとするか
<多少間違っていても自分の意見を流暢に相手に伝えられる>ことをよしとするか
これは、学習者の言語を学ぶ目的にもよりますよね。
もちろん正しい文法で書ける&話せることは大切だと思いますが
個人的には
まず、初級~中級レベルは流暢さにフォーカスを置いて
その後、正確さを求めていくといいと思います。
(変な癖がついてしまうのは避けたいですが。)
fluency (流暢さ)
↓
accuracy (正確さ)
とはいっても、学生は試験があるので
「正確さ」が求められますね。
今回は、この辺で。
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