コミュニケーションとは?
今日、丁度こんなことがありました。
お世話になっている方へデパートで箱に入った焼き菓子を買いました。
すると、お店の方が
「これは、どうされますか。」
と、聞きてきたんです。
私は、この質問の意図が全くわからず
この状況で「どうされる」とは何を意味しているのかを必死に考えました。
もし私が買ったものが「おにぎり」や「お弁当」だったとしたら
「これ、どうされますか。」と聞かれて
↓
「そのままで」や「温めてください。」
という会話が成り立つと思いますが、
私が買ったのは焼き菓子です。
もしかしたらこのお菓子を家で食べるのか
誰かにあげるのか
どこに持って行くのかを聞いているのかな
と一瞬思いましたが、それも違うようです。
結局、どうしてもわからかったので、
「…どうする、っていうのは…?」
と助けを求めました。
すると、「のしは付けられますか。」と。
お歳暮の時期なので、のしを付けられる方が多いんですよね。
私はお歳暮として買ったわけではなかったので
まったくその考えが浮かびませんでした。
言葉は理解できているのに、
会話がされている状況の理解が足りなかったために
わからなかったんですよね。
海外生活の中でもこのような文化背景や習慣を知らないために
分らなかったことや、知って「なるほど!」ということが多々ありました。
アメリカではスタバなどのカフェでオーダーをすると
名前を聞かれます。
他の人のオーダーと混ざらないようにカップに名前を書いておくんですよね。
最初に名前を聞かれた時はとても驚きました。
しかも丁寧に”How can I address you?” と聞かれたので
「今、名前聞かれた?でも、カフェで名前聞くのかな?聞き違いかな?」
とすごく戸惑ったのを覚えています。
名前言って、それが質問の聞き違いだったら、なんだか恥ずかしいですよね。
メキシコ(2003年)ではバスに降車ボタンがなく、
大きな声で運転手さんに聞こえるように「降ります!」
と言わなければなりませんでした。
都会なのにこのシステムは…
本当?と最初に聞いた時は半信半疑でしたし、
発音に自信のない外国人にはハードルが高めでした。
はじめの頃は、「同じところで降りる人がいますように…」
と祈っていたものです。
混んでいるバスの中で「降ります!」と言って止めてもらうのは一苦労でした。
シンガポールは、多民族国家です。
公用語は4つあり、様々な文化が混ざり合っています。
シンガポールで同僚とランチに行く時に
まず気をつけなければいけないことは
「誰が何を食べられないか」です。
宗教上の理由で食べられないものがある同僚がいるからです。
口に出さずとも自然に確認し、
みんなが食べれるところへ行きます。
その時、知らずに「私は○○が食べたい!」なんて言ったら大変です。
このように、コミュニケーションは
言語だけでなくその国の文化や習慣を知ることで
スムーズに行くのかな、と思います。
新しい土地に住むことは、その新しい文化や習慣を体験して
戸惑って、学んでいく楽しさがあるんですよね。
少し話がズレてしまいましたが、
コミュニケーションに必要なのは言語の知識だけではないということです。
その国の文化や習慣を知ることで円滑にコミュニケーションが取れるようになります。
そして、聞かれたことに対して戸惑ってしまうのは、
ただ聞き取れなかったのではなく、
文化や習慣の知識がなく予測できない質問をされた
という理由で理解できない、ということもあるということです。
今回は、コミュニケーションについて思った事をシェアしてみました。
以上です。
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